旅行の際など、外貨を買ったり売ったりする機会がありますが、両替の方法によってお得度が全く違うという事を知っていましたか?
旅行に行く直前に銀行で外貨を買ったり、帰ってきてそのまま銀行で売ったりする人もいるかもしれませんが、大きな損をしているかもしれません。
今回は両替をするのにどんな方法があるのか、どこで両替するのが一番お得な方法なのか、特に中国人民元にフォーカスして紹介していきます。
中国はもちろん、海外に旅行される方はぜひ参考にしてください。
「両替は銀行でするもの」と思っている方もいるかもしれませんが、両替する方法は実は結構あります。
日本国内では、銀行以外にも旅行会社やFX業者、金券ショップなどでも両替を行ってくれます。両替出来るタイミングも様々で、出発前に両替する方法や空港での両替、渡航先の現地についてから両替をすることもできます。そんな中で、最近人気なのが自宅まで外貨を宅配してくれる「宅配両替」というサービスです。
重要なのは、どこで両替するかによってレートが大きく異なるということです。各会社によって手数料が違えば保有している外貨の在庫量も違うため、それらを全て踏まえたレートが表示されています。つまり、両替をどこで行うかで、得をすることも損をすることもあるのです。
例えば、中国人民元は2018年12月現在、日本円で16円程度ですが、どこで両替するかによって1元あたり1円の差が発生することは普通に起こります。両替して1万人民元を手に入れるために必要な日本円は、16万円か17万円かということになり、1万円もの差になります。レートの差や両替する量が大きくなれば、損得の差はさらに大きくなります。
それでは実際にレートが具体的にどれくらい違うのか見ていきましょう。下記に主要な外貨と、手法ごとによる両替レートをまとめました。
これは執筆時に取得した日本円から外貨に替える時のレートになります。
そのため、値が小さい方が同じ円でも多くの外貨にもらえることになるのです。
外貨によっては5円近く差があり、どの方法で両替するか選ぶのが、いかに重要か分かると思います。
外貨両替はレートが非常に重要なのですが、レート以外にも重要な要素がいくつかあります。それぞれの手法のメリット・デメリットを紹介するので参考にしてください。
銀行の最大の特徴は安心感が高いことです。日本にいるとあまり意識することはありませんが、外貨では未だに偽札が混ざっていることもあります。知らずに使っているとトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。レートが高いのはデメリットですが、どうしても安全な外貨が欲しい場合には活用しましょう。
在庫の観点でも大量に在庫がありレートを無視してでも今すぐ必要な場合などにも安心です。
逆に金券ショップは銀行に比べてレートはいいのですが、偽札が混ざり込む可能性はゼロではありません。銀行などでは確実に偽札鑑定機を使用していますが、金券ショップが導入しているかは定かではありません。
在庫の観点でも不安定な部分は否めません。
空港内の両替所は銀行に比べてレートがよく、旅行に行くまで両替している暇がなくても当日両替できるメリットがあります。デメリットを上げるとすれば、両替所が必ずしも搭乗口の近くにあるとは限らないため、早めに空港について余裕を持って両替をしなければならない点です。
時期にもよりますが、出国が増える繁忙期など行列が出来る事もあり時間のロスや搭乗出来ないなどトラブルにもなりかねません。
旅行会社で両替をするのは、旅行の申し込みをしたついでに両替ができるため、わざわざ銀行などに行かなくていい点です。レートはよくありませんが、旅行の申し込みのついでに両替しておきたい人にはおすすめです。
宅配両替はレートがいいのが一番の特徴なのですが、全ての宅配両替のレートが良いかというとそうでも無いので注意も必要です。「マネーバンク 」は宅配両替専門の業者なので、これほど安くすることができます。
レートがいいだけでなく、ネットで申し込めばお店に足を運ばなくても両替できる手軽さが人気です。
家で受け取れなくても空港の郵便局宛に届ける事も可能ですので、安いレートで空港両替の様な利用が可能です。
デメリットとしては、郵送に1~2日かかるため、旅行の直前では利用できないので、事前の準備が必要になります。
ではどんな人にどんな両替方法がおすすめなのかも説明していきましょう。
まず、多少時間に余裕があってお得に両替したいのであれば、マネーバンクのような宅配両替専門の業者がおすすめです。
いきなり旅行が決まって急を要する場合には当日余裕を持って、空港の両替所を使いましょう。
空港には銀行もありますが、レートがいい空港の両替所がおすすめです。
一度行った事のある国への出国の場合で、もし語学に自信があるのであれば、現地で両替するのも可能でしょう。
国やその国の両替事情にもよりますが日本で両替するよりレートがいい場合もあります。
しかし、とても注意が必要ですので、不慣れな方にはオススメできません。現地でいい両替所を探すのはそれなりに土地勘が必要ですし、両替するまで外貨がないのは不安なものです。
さらに現地だと偽札を受け取る可能性があったり、少なく渡されるなどの治安的な問題もあります。
くれぐれも旅行上級者の両替方法だと思っておきましょう。